JJP-Vocals使い方備忘録

各パラメータが少しわかりにくいのでメモ。 Keinoaza氏の以下の動画がかなり参考になるので、そこから抜粋する。

ノブ

SENS

コンプレッサのスレッショルドの役割。
ランプの色が赤くなるほどリダクションが深い。(コンプががっつりかかってる)

HIGHS, LOWS

高域、低域

DE-ESSER

歯擦音が目立ちそうな高域の調整(コンプ動作ではないらしい)

COMP

コンプレッサのレシオ
(※最小値に設定してもコンプは掛かる。JJP-Vocalsではコンプは切れない。)

フェーダー

JJP-VocalsはMASTER以外のフェーダーがそれぞれ並列処理されている。最終的にそれらがマージされて一つの音になる。

MAIN

前段処理(ノブのパート)された音。フェーダーを上げると混ざる量が増える。

MAIN以外

前段処理+個別処理された音

MAGIC

前段処理+高域ブースト+リバーブ
空気感や煌びやかさを足したいとき上げる。

SPACE

前段処理+リバーブ+ディレイ

ATACK

前段処理+アタックタイム遅めのコンプ
アタックタイムが遅い=アタック成分が残るので音が前に出てくる感じになる。

ATTITUDE

前段処理+低域ブースト

PRSNCE

前段処理+高域ブースト(MAGICよりは下の帯域)
アタック成分のパリっとしたところが持ち上がる。

設定手順

まずデフォルトで歪みとノイズが足されてるので、あらかじめiZotope RXとかでノイズ除去したほうが良い。(ノイズが目立ってしまうので)

  1. 音量のばらつきをSENSを上げて均一化(波形を直接いじって音量調整してもよい)
  2. コンプ感が欲しければCOMPを上げる
  3. LOWを下げてHIGHを上げる
  4. ATTITUDEとPRSNCEで帯域調整
  5. MAGICとSPACEで空気感を調整(リバーブやディレイが掛かるので、別プラグインで調整したい場合は掛けなくてもよい)

全体の流れとしては、最初に音圧(オケに対する埋もれなさ具合)を決めて音質の調整後、空間部分の調整をする感じ。

応用

  • 各フェーダーの上のボタンを押すとバイパス設定が出来る。
  • すべてのフェーダーを消すと音が出なくなる。

例えば、MAGICだけをONにすると煌びやかな部分だけを取り出せるので囁き感が出てよさそう。 (MAINを下げてMAGICをONとか?)

歌ってみたのMIXにおけるAIパワーが凄まじい話

kurokojiです。

最近ちょいちょいYouTubeおよびTwitterに歌ってみたを投稿しているのですが,これらすべて自分でMIXを行っています。 昔からMIX自体やっているのですが,学生時代は金欠だったのでほとんど無料で手に入るプラグインを用いてMIXを行っていました。

ですが,社会人になり自由に使えるお金が増えたおかげで素晴らしく有料で優良なプラグインを使えるようになり,歌ってみた音源のクォリティがかなり上がりました。 中でも,昔では考えれなかったAIを最大限に活用したiZotope社の「Nectar 3」「Ozone 9」にはかなり驚いています。

Nectar 3

www.izotope.jp

こいつはボーカルのMIXにおいて重要である,

  • EQ(特定の周波数帯域を強調したり弱めたりする)
  • コンプレッサー(決められた音量を超えた音を圧縮,音量調整)
  • ディエッサー(歯擦音を抑える)
  • ピッチ補正(音程調整)

をなんと2回ほどボタンを押すだけで自動でやってくれる恐ろしい子です。

もちろん,自動でやった後も手動で調整できますがほとんどやる必要ないです。 ウーンウーンと唸りながらEQコンプいじってたのは何だったんだ。 しかも,今までどのエンジニアも言っていた低周波域カットとかNectarはしないんだよな。Nectar様が言うんだから正しいんだろう。人間は信用できない。

またこいつに付属する「Relay」というやつをインスト音源に差すと,ボーカルと被っている周波数帯域を検出していい感じに調整してくれます。神。

Ozone 9

https://www.izotope.jp/jp/products/ozone-9/www.izotope.jp

こいつはボタンポチーで自動でマスタリング(全体の音量調整,音圧調整だと思えば良い)をする凄まじいやつです。 これもかなりテクニックが必要なものでしたが,Ozone 9はかなり良い感じにやってくれます。

特に気に入っているのはLUFS(音量の平均値?)を指定するとそれに合わせてマスタリングできる機能です。 投稿サイトによって決められている最適なLUFSがあって,それを超えてしまうとサイト側で自動で圧縮され元のダイナミクス(抑揚)が失われてしまいます。 ちゃんと知識が無いと出来ないのですが,これを何も考えずのはマジでヤバいです。(ちなみにぼくは人力では無理です)

ちなみに有名歌い手であるめいちゃん氏も使っているようです。(これを見て買った)

youtu.be

比較

ということで,大昔に録音してMIXした音源と最新の技術を駆使した音源を比較してみます。

昔のカスMIX版

youtu.be

最新MIX版

youtu.be

もちろん,両方とも同じ録音音源です。 純粋に自分のMIX力が上がっている面もあるので単純比較は出来ませんが,明らかに後者のほうが聴きやすいですね。

一応,使ったプラグインを全部列挙しておきます。

有料

  • Melodyne [Celemony] (ピッチ補正。ハモリも実はこれで作ってる。ハモリは録音してないってこと。)
  • Nectar 3 Plus [iZotope]
  • Relay [iZotope]
  • JJP Vocals [Waves] (エンハンサー。なんか差すだけでボーカルに締まりが出る。こいつもやばい。)
  • Ozone 9 [iZotope]

無料

  • Room041 [AnalogObsession] (リバーブ)
  • TAL Reverb 4 [TAL-Togu Audio Line] (リバーブ)
  • Cocoa Delay [Andrew Minnich] (ディレイ)
  • ReaPitch [Cockos] (インスト音源のキーを下げるために使った。Reaper DAWに付属。)
  • kHs Bitcrush [Kilohearts] (ビットクラッシャー。ラスサビ前に使った。)

結論

iZotopeWaves・Celemonyを崇めなさい。

激動の2019 冷凍で鮮度十分

な鮭が義兄の実家がある北海道から送られてきました. 骨がたくさんあったので食べにくかったです.骨多いタイプの魚をきれいに食べる芸当を持っている人,すごいと思う.


この記事はICT Advent Calender 201929日目の記事です.

前日は1年生のたぴおかさんでした.NICT賞おめでとうございます.

tapiokamai.hatenablog.com

自己紹介

3-5に行くことが少なくなったので一応自己紹介をしておきます.

"kurokoji"は"くろこじ"と読みます.

2019年を振り返る

以下に今年の記憶に残った出来事を記します.

大学編入に合格した

岐阜大学工学部電気電子・情報工学科 情報コースの3年次編入試験に合格しました. 詳しいことは以下の記事に書いてあります.

kurokoji.hatenablog.com

OpenSiv3DのContributorになった

8月のOpenSiv3Dの開発者である@Reputelessさんに沖縄高専でOpenSiv3D勉強会を開いて頂いたことをきっかけに,開発のお手伝いをすることになりました.

ちなみに現時点でぼくが担当したのは,LinuxにおけるMessageBoxを実装するタスクです.以下のPRでマージされました.

github.com

自分が使っていたライブラリ・フレームワークに貢献出来るのって嬉しいですよ.みんなも余裕があればやりましょう.

PARADISE JAM 2019で最優秀賞を獲った

PARADISE JAM 2019というハッカソンで最優秀賞を貰いました.

テーマは火災で焼失してしまった「首里城」でした. いや,このテーマすごく難しくて,あまり攻め過ぎたネタで挑むと不謹慎になってしまうし,攻めないなら攻めないで他のチームとネタが被りそうなものでした.

もうちょっといい感じのテーマにして頂きたい.(まあ,それでも最優秀もらうのがぼくらなんだけどね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)

チーム構成は以下.

チーム名: シクロウチ倉庫

全員12th,という最強の布陣を敷いてハッカソンに臨みました.

ぼくはアプリケーションのゲーム部分を担当しました.初めて加速度センサやジャイロセンサなどを使いましたが辛かったです.ちなみに大会中は「今までの開発で一番楽しくない」とか言ってましたが,終わってみれば結果が結果なので良かったかなと思っています.

他のチームに比べて面白さみたいなのは劣っていたかもしれませんが,完成度は我々が一番高かったです.ここは5年間積んできた経験の差が出たんじゃないかなあと思います.マネジメントもデザインも技術も.

初めてハッカソンに参加しましたが,5年間最後の良い思い出になりました.チームのみんなありがとう.

作ったアプリは以下から遊べます.音が出ます.(スマホのみ)

ChukuYatchi

#procon30 競技部門

#procon27, #procon28, #procon29 と3年連続で高専プロコン競技部門に出場していましたが,今年は受験と卒研があるということで一線から退き,後輩に優勝という夢を託しました.

ですが,#procon30 は競技経験者が1人のみということで,開発には参加しないもののサポートはしていました.Solverの作り方などなど.正直ちょっと干渉しすぎた感があるので反省しています. 結果としてはあんまり良くなかったかもしれませんが,来年は優勝するとひがし@higashi136_2くんが宣言していたので皆さん期待してください.ちなみに,来年からぼくは大学生であるにも関わらずに,Slackの#procon31_kyogiというチャンネルにinviteさせられました.

あと,YouTubeで1日目の競技部門の実況をしていました.まさか,途中で公式配信が止まって視聴者がぼくのほうに流れてくるとは思いませんでした.ヤフー株式会社はぼくにお金を払ってほしいです.

www.youtube.com

20歳になった

ついにお酒が飲める年齢になりました.とは言うものの,お酒はまだ1度しか飲んでいません.あんまり気分が良いものではなかったので1年に1回くらいで良いかなと思っています. タバコは絶対にやりません.

おわりに

卒業するまで3ヶ月しかないです.それまでに持ってる知識は後輩に継承していけたら良いなと思っています.

最後に韻を踏もうと思います.

日比谷線で日々野戦 飯食わなきゃ痩せんじゃね? と思っても日々響く『召し上がれ』 そこで出てきたキーマカレー ここまで来たら引き下がれん ヒリヒリする舌に一度停戦

Yeah

明日はびーまかの記事です.