Bash on Ubuntu on WindowsとWindowsでクリップボード共有っぽいことする

初投稿です.既出だったら許してください. Qiitaに投稿したやつをここにも残しときます

qiita.com

Windows10は2017年4月11日にCreators Updateが配信されました. そこで新しく追加された機能の中に「Windowsアプリケーションとの相互運用」があります.
今回はこれを利用して,Bash on Ubuntu on Windows(以下BoW)とWindowsとのクリップボード共有まがいのことをしてみようと思います.

準備

Windows10側での準備

まずはWindows10でのCreators Updateを行ってください.
そのあとghuntley/pasteboardreleasesから「pasteboard-v1.1.0.zip」をダウンロードしてください.この中の pbpaste.exe を使います.

ダウンロードし,展開したフォルダpasteboard-v1.1.0pasteboard にリネームした後,任意の場所に移動,コピーして環境変数pasteboard-v1.1.0 までのパスを追加します.

ここでは C:\app\pasteboard環境変数に追加しました.

コマンドプロンプトpbpaste と打って動くか確認したら準備は終了です.

BoW側での準備

改行コードや文字コードの変換に必要なnkf をインストールします.
sudo apt-get install nkf でインストール出来ます.Linuxはコマンド一つでインストール出来てとても楽ですね.

nkf --help と打ってヘルプが表示されたら準備は終了です.

作業

さぁ,実際に使うための作業をしましょう.
BoWを起動し,vim ~/.bashrc などで.bashrc を開きます.
ここに以下のコードを追加してください.

alias wcopy='clip.exe'
alias wpaste='pbpaste.exe'

保存して,source ~/.bashrc するかBoWを再起動してください.

使ってみる

windowsで適当なテキストファイルを作りましょう.ここではデスクトップにhoge.txt を作ってみます.

ばっしゅおんうぶんつおんうぃんどうず

ぽよよ

BoWで/mnt/c/Users/{Windowsのユーザ名}/Desktop に移動します.

cat hoge.txt | wcopy と入力するとコピーが出来ます.

その後pbpaste と打つとターミナルにコピーした内容が表示されますが,文字化けしていると思います.そこで間にnkf をはさみ,文字コードを変換してからコピーするようにします.

nkf -w hoge.txt | wcopy
(ちなみに,ここで改行コードをLFに変換してもclip.exe の仕様のせいかCRLFになってしまうっぽいのでwpaste したあとに改行コードを変換する必要があります)

wpaste で確認すると文字化けが解消されているかと思います.

また wpaste > out.txt とすることで wpaste の内容をout.txt に保存することが出来ます.

使い方まとめ

  • cat ファイル名 | wcopy でコピー
  • wpaste でコピーした内容が見れる
    • wpaste > ファイル名 でファイルに出力できる

以上でクリップボード共有まがいを実現する計画は完了です.
もし何かあったら,コメントかTwitterでリプしてくださると助かります.